• 生前の相続放棄ってできるの?

    2022年7月26日

    某有名元プロ野球選手の息子であるNK氏は、テレビの出演番組にて「かなり前に相続放棄をしているから相続には興味がない」と発言し、物議を醸しています。

    相続放棄について意外に勘違いをされている方も多いのですが、周りの人や将来相続人となる人に放棄しますと伝えれば放棄できるものではありません。

    相続放棄をするには、被相続人が亡くなり家庭裁判所に申述書や必要書類を提出し、受理されること

    が必要なため、とても厳格な手続きを要します。

    そのため、どのような根拠をもってそのような発言をされているかは不明ですが、NK氏のお父様は現在もご健在であり相続放棄はできないということになります。

    事前の遺留分の放棄ってできるの!?

    遺留分とは、配偶者や子が第三者に財産を譲渡されたとしても、最低限のものは請求することでもらうことができる一定割合の留保部分のことです。遺留分の放棄については生前でもすることは可能です。しかし、こちらも家庭裁判所に申述をすることが必要となります。

    放棄に関することには家庭裁判所が絡んできますのでお困りの方は専門家にお尋ねください。